04.27.15:14
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03.18.23:42
退職とともに
仕事の関係でナベさんがうちの会社に来ていた。
久日ぶりだなと遠目でみていたら、何やらうちの上司に
挨拶に来たらしい。なんと、明日付けで会社を退職するという。
うちの上司の米(コメ)さんは、大変面倒みがよく、ナベさんに仕事を世話した経緯があったから
今回挨拶に来たらしいことがわかった。
たまにしか見かけないナベさんでしたが、大変愛嬌のあるひとでした。チラッと僕のほうをみて
軽く会釈をしたあと部屋から出て行った。
トイレに行く振りをして、僕はナベさんの後を追った。
ようやく追いつくき、僕は
「どうしたんですか?」とたずねると
「実は○×△カンパニーを辞めるんだ。」と
よくよく聞いてみると、馬車馬のように人を人として扱わず、帰宅は
毎晩1時、2時になるって。
たまの休みは、その疲れを取るために泥のように眠り、家族との会話は
まったくないという。
趣味のバイクに関しては、ここ数年まったく触れたこともなく、ストレスで
体がぼろぼろになっているらしい。
なんだかかわいそうになるとともに、同じ境遇に僕もなみだ目になった。
「夢はありますか?」と、
ナベさんを元気付けるために言ってみた。
「うん、あるよ。旅行かな?温泉に行くのもいいね。家族そろってね。」
「そう、ほかにも夢はたくさんあるよ。
買い物もしたいし、かっこいい車にも乗りたいしね。」
たくさん話した後、携帯番号を教え、硬く握手して分かれた。
会話の中で出てきた
ナベさんの奥さんの言葉が僕の心の響いた。
「人生は一度だけじゃないの?だったら、あなた今自分のできる自分のやりたいことをやってみたら?」
そう、僕も今、自分の人生を自分の意思で走っている。
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